ワーホリのエージェントについて調べると、「無料で使える」という説明と、「サポート料が数万円〜数十万円かかる」という説明の両方が出てきます。どちらが本当なのか分からず、迷う人は多いと思います。
5社の公式サイトの記載を並べてみると、「無料」という言葉の指す範囲が会社によって違うことが分かります。この記事では、その違いを整理し、申し込む前に何を確かめるとよいかをまとめます。
確認日:2026年10月14日。各社の公式サイトの記載をもとにしています。料金やサービスは変わるので、申し込む前に各社の最新の案内と見積もりで確かめてください。この記事は、特定の会社をすすめたり、比べて順位をつけたりするものではありません。
「無料」の意味は3つに分かれる
公式サイトの説明を読むと、費用の考え方は大きく3つに分かれます。
型A:サポート料を取らない「手数料0円」
利用者からサポート料を取らず、学校側からの収入で運営する考え方です。
タビケン留学は、各国の教育機関や学校と正規代理店契約を結んでいて、「各学校の公式出願窓口の役割をしているので、学校に変わって留学生の皆様を基本無料でサポート」すると公式サイトで説明しています。「一部の留学エージェントが請求するような数万円〜数十万円というサポート料金は一切請求いたしません」とする一方で、「オプションとなる一部有料でのサポートもあり」と注記しています。サポート一覧のページでは、「学校お申し込みをいただいた方へのサポートを基本無料*で提供」としています。学校に申し込まずに、ビザ申請のサポートだけを無料で受けられる、とは書かれていません。
StudyInは、「世界中にある各教育機関より運営費を頂いているため、手数料は一切いただいておりません」と公式サイトで説明しています。見積書は留学にかかるすべての費用を開示しているので後から追加費用は請求しない、ともしています。ただし、「一部の学校や留学期間により手数料が発生する場合があります」という注記が付いています。
型B:「実質0円」は、費用を現地の就労で回収する考え方
夢カナ留学は、公式サイトで「ワーホリそのものが完全に『無料』になることはありません」と明記しています。そのうえで、「現地でしっかり働いて留学費用を回収し、トータルの自己負担を限りなくゼロに近づける」ことを「実質0円ワーホリ(ゼロワーホリ)」と呼んでいます。
料金については、「夢カナ留学には決まった料金表がありません」とし、カウンセリングで内容を固めてから専用の見積もりを出す仕組みだと説明しています。また、手続きだけを代行する無料エージェントではなく、「有料サポート型のため、その分の費用はかかります」と書いています。つまり、ここでの「0円」は、サポート料がかからないという意味ではなく、渡航後の収入で回収することを見込んだ言い方です。
型C:国と期間ごとの料金で示すパッケージ・旅行代金
スマ留は、ワーキングホリデーの料金プランを、国と期間の表で示しています。スマ留ライトプランの場合、オーストラリアは4週間315,000円、8週間526,000円、12週間661,000円、24週間949,000円です。カナダ、ニュージーランド、イギリス、アイルランドを含む5か国の表があります。この料金に何が含まれるかは、公式サイトのプラン説明で確認してください。
ISS留学ライフは、オーストラリア・メルボルンのワーキングホリデープランを、旅行代金として示しています。4週間546,000円、8週間656,000円、12週間766,000円です。公式サイトには、「こちらのプランは手配旅行契約となります。換算レート、研修費は申込日により変わります」とあります。
5社の記載の整理
| 会社 | 公式サイトの表現 | 無料とされている範囲 | 有料・別途とされているもの |
|---|---|---|---|
| タビケン留学 | 手数料無料&最低価格保証 | タビケン留学を通して学校に申し込んだ人への基本サポート(語学学校の入学手続き、ワーキングホリデービザ申請サポートなど) | オプションの一部サポート。学費、滞在費 |
| StudyIn | 手数料は一切いただいておりません | サポート料なし。出発前の英会話レッスン(条件あり) | 一部の学校や留学期間では手数料が発生する場合がある |
| 夢カナ留学 | 実質0円ワーホリ | カウンセリング、プラン診断・作成、専用の見積もり、費用やプランの相談 | 渡航前の英語レッスン、各種手続き代行・サポート一式(プラン料金) |
| スマ留 | 料金プラン(国×期間) | この記事では確認していません | 表の料金。含まれる費目は公式サイトのプラン説明を確認 |
| ISS留学ライフ | 旅行代金(手配旅行契約) | 無料カウンセリング | 旅行代金。換算レートと研修費は申込日により変わる |
この表は、公式サイトの記載のうち、この記事で確認した範囲だけをまとめたものです。ここに書いていない費用が、別にかかることもあります。
エージェントが無料でも、別にかかる費用
エージェントのサポートが無料でも、ワーホリそのものにかかるお金はなくなりません。ただし、何が必ずかかるかは、行き先と過ごし方で違います。
夢カナ留学は、料金に含まれない「別途かかる費用」として、ビザ申請料(国により無料〜数万円)、往復航空券、海外保険、現地での生活費、語学学校の授業料(プランにより変動)を挙げ、「夢カナを使わなくてもワーホリに必ずかかる実費」と説明しています。エージェント側の説明なので、少し分けて読んでおきます。
- 現地での生活費は、誰にでもかかります
- ビザ申請料は国・地域で違い、無料のところもあります。夢カナ留学の説明にも「国により無料〜数万円」とあります。台湾は日本国籍の申請料が無料です(台湾ワーホリの条件と費用の目安)
- 帰りの航空券は、外務省のページでは「帰りの航空券等(又は航空券等を購入するための資金)」を持っていることが要件です。出発時に往復で買っていなくても、資金で代えられる国があります。保険は、必要な補償や期間が国・地域ごとに決まっています
- 語学学校の授業料は、学校に通う場合にかかります。ワーキングホリデーは、就学が必須の制度ではありません
型Aの会社でも、学校に通うなら学費、滞在先を手配してもらうなら滞在費は自分で払います。タビケン留学の比較表には、学費(入学金・授業料・教材費)は「正規価格&最安値保証」、滞在費は「ホームステイ、学生寮」という項目があります。サポート費用が0円であることと、留学全体の費用が0円であることは別の話です。
ビザ申請の扱いは会社で違う
ビザの申請について、公式サイトの書き方は会社ごとに違います。
- タビケン留学:サポート一覧に「ワーキングホリデービザ申請サポート 無料」とあり、申請のお手伝いをするとしています。同じページの説明では、無料のサポートは学校に申し込んだ人が対象です
- StudyIn:FAQで、「弊社はビザの専門機関ではないので、ビザの代理申請を行うことは致しかねます」と答えています。おすすめのサイトや、信頼のおける代理店を紹介することはできる、ともあります
- 夢カナ留学:プラン費用に含まれるサポートの一つとして、「ビザ申請サポート」を挙げています
- ISS留学ライフ:無料カウンセリングの予約ページに、「海外移住や永住権、ビザ取得に関するご相談は承っておりません」という注記があります
ワーキングホリデーのビザは、自分で申請できる制度です。国ごとの申請の流れは、入口の記事ワーキングホリデーに行ける国の一覧と、台湾の例を扱った台湾ワーホリの条件と費用の目安で確認できます。エージェントに何を頼むか、どこまで自分でやるかは、ここを読んだうえで決めると判断しやすくなります。
返金・保証の条件は注記まで読む
返金や保証の文言は、見出しだけでなく、注記まで読むと内容が分かります。
夢カナ留学は、「現地到着の翌日から2ヶ月が経っても就職先が決まらない場合、支払ったサポート料金を全額返金する保証」を、対象者全員・人数制限なしで実施していると公式サイトで説明しています。一方で、案内ページの注記には、「夢カナ留学プログラム契約書(別紙)に定める英語学習要件及び現地要件を満たした場合に限り、実費を除き当社が受領した報酬の全額を返金いたします」とあります。返金の対象になるかどうかは、契約書に定める要件を満たしているかで決まる、という書き方です。夢カナ留学自身も、申し込み前に総額の見積もりとキャンセル料の条件を確認するよう案内しています。
StudyInの「最低価格保障」にも、先に触れたとおり、「一部の学校や留学期間により手数料が発生する場合があります」という注記があります。
付帯サービスの条件も、確認の対象です。StudyInのFAQでは、無料の英会話レッスンについて、「お申込のご入金および学校登録が完了した時点から、週2回の英会話マンツーマンレッスンを受講いただけます」と答えています。毎日オンライン英会話として開催し、予約制だとあります。同時に、「渡航後はこちらの英会話クラスはご利用になれません」とも書いています。
ただし、同じFAQの「英会話について」の節には、「月12回のマンツーマン英会話(1回25分)」「週の受講回数は決まっておりません」「お申込のご入金及び学校登録が完了した翌月16日より」という別の回答もあり、回数と開始時期の記載がページの中で分かれています。受講できる期間も「お申し込みいただく留学プランにより異なります」とあります。どの条件が適用されるかは、申し込むときに確認する必要があります。回数だけでなく、いつからいつまで使えるのかも見ておきます。
申し込む前に確かめること
どの型の会社を選ぶ場合でも、次の点は見積もりと契約の前に確かめておくとよいと思います。
- 見積もりに、何が含まれて、何が別になっているか。学費、滞在費、航空券、保険、ビザ申請料の扱いはどうなっているか
- サポート料があるか。ある場合の金額と、含まれるサポートの内容
- キャンセル料と、返金の条件。注記や契約書の別紙に、要件が書かれていないか
- ビザ申請を、誰が、どこまで行うか
- 英会話レッスンなどの付帯サービスの条件。回数、期間、使い始められる時期、渡航後に使えるか
- 無料カウンセリングの申し込み方法。各社とも、WEBフォームなど、それぞれの方法を案内しています
見積もりは、複数の会社から同じ条件(国、期間、時期)で取ると、含まれる範囲の違いが見えやすくなります。
次に読む記事
どの国に行けるのかを知りたい人は、ワーキングホリデーに行ける国の一覧から読むと整理しやすいです。台湾を考えている人は、台湾ワーホリの条件と費用の目安に、申請条件と必要書類、費用があります。2回目の参加に関心がある人は、ワーホリは2回目も行ける?を参照してください。
記載は確認日時点の情報です。年齢・発給枠・参加回数・申請方法は、渡航先の駐日公館等の最新の案内で確認してください。
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